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「もう一つの日本」の「発見」  − 祭りと民俗芸能の魅力

 「もう一つの日本」の「発見」とは、いささかおおげさなタイトルだなと思いつつ、やはり私個人にとっては、日本各地に伝わる祭りや民俗芸能の多彩さに対して、そのような言い方しか表現のしようがないのではないかという思いがします。 

 私は以前から旅が好きで、各地の名所旧跡を訪ね歩いてきました。例えば京都や奈良の古いお寺をまわるとか、風光明媚な景色をめぐるとか…。まあ、ありふれた趣味ですね。

 しかしある時、そんな有名な名所旧跡ではない、片田舎のどこにでもあるような神社やお寺が、ある時期が来るとそれまでのさえない印象を一変させるということを「発見」したのです。それが古くから伝えられてきた地域のお祭りと、そこで演じられる民俗芸能でした。異界からやって来たような仮面、華やかな舞やコミカルな演技、それに火や煙による演出などを通じて、それまでと全く異なる時間と空間が出現するという不思議な魅力−それはありきたりの旅では得られない体験であり、私にとってはまさに「もう一つの日本」が出現したかのように思われたのです。

 現代に生きる私たちは、テレビやらパソコンやらに囲まれて「刺激」の多い日常を送っていますが、そんな商業的に作られた「刺激」など吹き飛ばしてしまうような、昔ながらの祭りと民俗芸能によって生み出される、生気あふれる時空間の魅力−それ以来、私も日本各地の祭りや民俗芸能を訪ね歩くことにやみつきになったという訳です。そしてそんな「もう一つの日本」の「発見」は、私にとってこれまでの旅における見聞がいかに貧弱なものに過ぎなかったかを思い知らされることでもありました。

 このページでは、そんな祭りや民俗芸能の魅力を、私が見た範囲で写真を中心に紹介していこうと思います。主に紹介するのは「芸能の谷」(三隅治雄氏)といわれる天竜川流域の三遠南信地方周辺京都・奈良周辺−いずれも民俗芸能の宝庫といえる地域ですが、もちろん日本の祭りや民俗芸能の多彩さは、これらの地域に限定されるものではありません。これからはそれ以外の地方にも足をのばしたいと思っています。


◆ 三遠南信(含駿河) − 芸能の谷 ◆

 信州・遠山の霜月祭り(下栗) − 民俗芸能との出会い 
 信州・遠山の霜月祭り(小道木) 
 信州・遠山の霜月祭り(尾野島・大町) 
 奥三河・富山村の御神楽祭り 
 奥三河・東栄町の花祭り 
 豊橋市の花祭り
 静岡・川根本町の寸又神楽 


◆ 京都・奈良周辺 ◆

 京都・鞍馬の火祭り 
 京都・久世の六斎念仏 
 六斎念仏の清水寺奉納  
 京都北山・久多の松上げ 


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